金兜(きんかぶと)

姫葉にて葉幅広く葉丈並、葉肉豊かにして葉艶好く黄縞なり艶色夏季は黄色に少しく青色を含み冬季は
光沢ある黄金色を呈す。伊勢国より産出し松阪町西町尾川某氏の永く愛培し居りたるものなりと云ふ。
出典:東洋蘭と西洋蘭

鮮やかな黄の棒縞が多く、肉厚で反りが少ない。中型種の中では大きな部類に入る。
反りの少ない棍棒型の葉を交えるのが本種の特徴といわれる。斑は秋にさらに極黄色に映える。
出典:富貴蘭図鑑

また、明治26年の名鑑にはこの銘が載っているそうです。

WEB上には沢山の金兜が紹介されており、広く普及した現在も大切にされていることが窺われます。



展示会では立派な株が並びましたが、写真を撮っていません。とりあえず、この写真でご容赦ください。


金兜


金兜


金兜


金甲覆輪

金兜から覆輪に変化したのも




金兜は、松阪町(現 三重県松阪市)で永く愛培されていたことから、松阪またはその近郊で採れたものかもしれません。
松阪からは、松阪城の石垣に付いていた「御城覆輪」、松阪城の古木で採取された「慶賀」があります。
他にも、近年この地の近辺で採取されたものがありますので、機会があれば紹介したいと思います。

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